登録販売者試験のお勉強お疲れ様です!
前回の催眠を促す薬について、ここでは「生薬」について覚えるポイントを解説いたします!
「催眠鎮静作用がある生薬」「漢方処方製剤」についてのお勉強です。
現在ドラッグストアで勤務されている方もだんだん薬の成分について専門知識が増えてきた楽しくなってきたのではないかと思います。
試験合格に向けて頑張りましょう!
目次
催眠鎮静作用のある生薬
鎮静薬には、神経の興奮・緊張緩和を期待して「生薬」が配合されている事があります。
②サンソウニン
③カノコソウ(別名:キッソウコウ)
④チャボトケイソウ(別名:パッシフローラ)
⑤ホップ
④と⑤も出題される事があるのでおさえておきましょう!
①チョウトウコウ
基原:アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシスまたはウンカリア・マクロフィアのとげ
②サンソウニン
基原:クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子
③カノコソウ(別名:キッソウコン)
基原:オミナエシ科のカノコソウの根茎及び根
④チャボトケイソウ(別名:パッシフローラ)
基原:南米原産のトケイソウ科の植物で、その開花期における茎及び葉
⑤ホップ
基原:ヨーロッパ南部から西アジアを原産とするアサ科のホップの球果状の果穂
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漢方処方製剤について
②加味帰脾湯
③抑肝散
④抑肝散加陳皮半夏
⑤柴胡加竜骨牡蛎湯
⑥桂枝加竜骨牡蛎湯
いずれも体質改善を主な目的としているので比較的長期間(1カ月くらい)服用することがある
よく誤った記述で2カ月や3カ月という文で出題されますので覚えておきましょう!
①酸棗仁湯(さんそうにんとう)
体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢または下痢傾向のある人では、消化器系の副作用(悪心、食欲不振、胃部不快感等)が現れやすいなど、不向きとされる。
1週間くらい服用して症状の改善がみられない場合、漫然と服用を継続せず、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
②加味帰脾湯(かみきひとう)
ぐっすり眠った感じがしない人などに用いれれる処方です。
③抑肝散(よくかんさん)
怒りっぽい人の不眠に用いられる処方です。イライラなどがある人の神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしりなどに適している。
「歯ぎしり」というキーワードは抑肝散と抑肝散加陳皮半夏で共通のキーワードです!
④抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
抑肝散に陳皮と半夏を加えました、という事です。陳皮も半夏も吐き気を抑えたり消化器系の症状に効果があります。その為、抑肝散加陳皮半夏の方には「消化器が弱く」というキーワードがあります。
やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある人の神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしりなどに適している。
「歯ぎしり」というキーワードは抑肝散と抑肝散加陳皮半夏で共通のキーワードです!
⑤柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
動悸がある人の不眠に用いる処方です。精神不安があって便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸・不安・不眠)などに適している。
体力中等度以上の人向けの処方です!
(※桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以下です)
加竜骨牡蛎とは竜骨と牡蛎を加えました、という意味です。牡蛎は牡蠣殻(かきがら)です。つまりカルシウムです!カルシウムをとる事によって精神安定作用があります。
→精神安定の働きがあります。
⑥桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
動悸があり、神経過敏な人の不眠に用いる処方です。
興奮しやすい人の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適している。
体力中等度以下の人向けの処方です!
(※柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上です)
「興奮しやすい」、「眼精疲労」などがキーワードです!覚えておきましょう!