登録販売者試験のお勉強お疲れ様です!
少しずつではありますが苦手だった第3章も頭に入ってきた頃ではないでしょうか?
一度覚えてしまえば難しかったカタカナの成分名も簡単に感じているかもしれないですね!
たまにはドラッグストアのかぜ薬の成分を見てみるのも勉強になりますよ☆
今回は乗物酔い防止薬(鎮暈薬)についてです!
一つ一つ確実にマスターしていきましょう!独学でも簡単に点数がとれますのでモチベーションを上げて頑張りましょうね!
目次
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)について
乗物酔いは自動車やバス、船などに乗った時などに現れるめまい(眩暈)、吐きけといった不快な症状を指します。
原因は詳しくは分かっていません。
乗り物に乗った時の揺れ、振動などで起こるため動揺病とも呼ばれています。
乗り物酔い防止薬は乗物酔いによる「めまい、吐きけ、頭痛を防止し、緩和する事を目的」とした医薬品です!
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代表的な配合成分について
鎮暈薬の代表的な配合成分
①抗めまい成分
②抗ヒスタミン成分
③抗コリン成分
④鎮静成分
⑤キサンチン系成分
⑥局所麻酔成分
⑦その他の成分
②抗ヒスタミン成分
③抗コリン成分
④鎮静成分
⑤キサンチン系成分
⑥局所麻酔成分
⑦その他の成分
抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分は、いずれも眠気を起こす事があります。
①抗めまい成分
抗めまい成分
平衡感覚を感じる内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用によってめまいを改善します。
主な成分
ジフェニドール塩酸塩
ジフェニドール塩酸塩
【主な注意】
頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。
※排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人は、使用前に専門家に相談する。
【主な注意】
頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。
※排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人は、使用前に専門家に相談する。
②抗ヒスタミン成分
抗ヒスタミン成分
延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える事で乗物酔いの症状を緩和します。
主な成分
①ジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩)
②メクリジン塩酸塩
③プロメタジンテオクル酸塩
④クロルフェニラミンマレイン酸塩
⑤ジフェンヒドラミンサリチル酸塩
メクリジン塩酸塩
他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い
プロメタジンテオクル酸塩
プロメタジンを含む成分は乳児突然死症候群などの報告があるため、15歳未満は使用してはいけません。
ジメンヒドリナートとメクリジン塩酸塩は主に乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分です!
覚えておきましょう!
覚えておきましょう!
③抗コリン成分
抗コリン成分
中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させることで吐き気を改善します。
主な成分
①スコポラミン臭化水素酸塩
②ロートコンの軟エキス(スコポラミンを含む)
②ロートコンの軟エキス(スコポラミンを含む)
スコポラミン臭化水素酸塩
消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすい成分です。
※肝臓で速やかに代謝されるため、抗ヒスタミン成分などと比べて作用に持続時間は短い。
④鎮静成分
鎮静成分
乗物酔いが起こる要因となる不安や緊張を和らげ、乗物酔いの症状を緩和します。
主な成分
①ブロモバレリル尿素
②アリルイソプロピルアセチル尿素
②アリルイソプロピルアセチル尿素
⑤キサンチン系成分
キサンチン系成分
脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させたり、乗物酔いに伴う頭痛を改善したりすることを目的として配合されている事があります。
なお、これらの成分が配合されているといって、ほかの配合成分(抗めまい成分など)による眠気が解消されるわけではありません。
なお、これらの成分が配合されているといって、ほかの配合成分(抗めまい成分など)による眠気が解消されるわけではありません。
主な成分
①カフェイン
②無水カフェイン
③クエン酸カフェイン
④ジプロフィリン
⑥局所麻酔成分
局所麻酔成分
胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えます。
主な成分
アミノ安息香酸エチル
メトヘモグロビン血症のおそれがあるため、6歳未満の小児に使用してはいけない。
※メトヘモグロビン血症・・・血液中のヘモグロビンに異常が起こり、酸素の運搬能力が低下して貧血症状を起こす病気
⑦その他の成分
・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
・ニコチン酸アミド
・リボフラビン(ビタミンB2)
吐き気の防止に働く成分として配合されている事があります!
受診勧奨等について
3歳未満の乳幼児は自律神経が未発達です。
そのため、基本的に乗物酔いはほとんどありません。
3歳未満の乳幼児が使える乗物酔い防止薬はありません!
日常的にめまいがある人は乗物酔い防止薬を服用して改善を期待するのではなく、医療機関を受診する事が必要です。