登録販売者試験の勉強お疲れ様です!
ここでは解熱鎮痛成分の成分名を覚えていただきます!
目次
解熱鎮痛成分にはどんなものがあるのか?
出てくる出てくる成分名をバラバラに覚えようとするからさらに難しくなるのです!
覚える為には覚える為の順番があるのです!
順番に覚えていけば頭に入りやすいです!
②サザピリン
③エテンザミド
④サリチルアミド
⑤アセトアミノフェン
⑥イブプロフェン
⑦イソプロピルアンチピリン
解熱鎮痛成分の作用について
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
※アセトアミノフェンは末梢では作用しないので抗炎症作用は期待できない
解熱鎮痛成分は副作用が結構問題になります。
心臓、腎臓、肝臓、消化器系などの体への影響があります。
サリチル酸系の解熱鎮痛成分
②サザピリン
③エテンザミド
④サリチルアミド
※ライ症候群・・・インフルエンザなどのウイルス性疾患にかかっている小児にみられ、急性脳症の症状が現れる症候群
①アスピリン(サリチル酸系)
別名:アセチルサリチル酸
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
・他の解熱鎮痛成分と比べて胃腸障害を起こしやすい
・血液を凝固しにくくさせる作用がある(医療用では血栓予防薬)
→胎児や出産時の影響を考慮し、出産予定日12週間以内の服用を避ける
・まれにみる副作用として肝機能障害が知られている
※成分名にピリンという言葉が入っていますがサリチル酸系です。
別名も覚えておきましょう!
②サザピリン(サリチル酸系)
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
③エテンザミド(サリチル酸系)
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
※インフルエンザ流行期には注意しましょう
・痛みの発生を抑えるはたらきが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑えるはたらきが強い
→他の鎮痛成分と組み合わせて配合される事が多い
④サリチルアミド(サリチル酸系)
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
※インフルエンザ流行期には注意しましょう
⑤アセトアミノフェン
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
※胃腸障害が少ないので空腹時に服用できる製品もあります!
主な注意点
・肝機能障害
・皮膚粘膜眼症候群
・中毒性表皮壊死融解症
・間質性肺炎
・腎障害
急性汎発性発疹性膿疱症とは?
赤くなった皮膚の上に小さなブツブツ(小膿疱)が出たり、全身がだるい、食欲がないといった症状が起こる。
一般用医薬品の解熱鎮痛成分では、アセトアミノフェンのみの注意事項
⑥イブプロフェン
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
主な注意点
●出産予定日12週以内の妊婦に使用してはいけない
●胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病などの再発に注意が必要
※抹消でのプロスタグランジン産生抑制作用があり、消化管粘膜の防御機構を低下される為
クローン氏病とは?
口腔から肛門までの消化管全体に、炎症や潰瘍ができる病気。
クローン病ともいう。
潰瘍性大腸炎とは?
免疫の異常などが原因で、大腸に「潰瘍」や「びらん(荒れ)」ができる病気。
《重篤な副作用》
・肝機能障害
・腎障害
・無菌性髄膜炎
⑦イソプロピルアンチピリン(ピリン系)
・温熱中枢でのプロスタグランジンの産生を抑える。→体温を正常に戻す
・腎臓で水分の再吸収を促進して循環血液量を増やす。→発汗を促して熱を下げる
・末梢でのプロスタグランジンの産生を抑える事で炎症を抑える
主な注意点
過去に「ピリン疹」と呼ばれる薬疹などのアレルギー症状を起こした事がある人には使用してはいけない
※成分名にアンチピリンという言葉が入っていますがピリン系です。
『有名な副作用が発疹です。(ものすごく多いわけではないのですが「ピリン疹」という副作用があります。)』
体への影響
心臓、腎臓、肝臓、消化器系などの体への影響
心臓への影響
腎臓で血液の再吸収を促して循環血液量を増やすため心臓に負担がかかる。
腎臓への影響
プロスタグランジンの産生を抑えられると腎血液量が減る為、腎障害をおこしたり、腎臓病を悪化させたりすることがある。
肝臓への影響
解熱鎮痛成分の代謝物がアレルギーのもと(アレルゲン)になり、肝障害を起こしたり、肝機能障害の症状を悪化させることがある。
消化器系への影響
プロスタグランジンには胃酸分泌の調節や胃粘膜保護の働きもあるため、抹消でプロスタグランジンの産生を抑えられると胃粘膜障害を起こしやすくなる。
痛みのメカニズムと発熱のメカニズムを理解しましょう!
解熱鎮痛成分は頭痛や発熱の時によく使用すると思います。
ここでは痛みや熱ってどのようなメカニズムで起こっているのかを考えてみましょう!
「プロスタグランジン」は何回も声に出して覚えましょう!覚えた後はPGでいいです!
プロスタグランジンとは?
※解熱鎮痛成分を知る上で避けれ通れないのでしっかり理解しましょう!
プロスタグランジンの働き
《末梢》
・炎症の悪化
・痛みの増強
・胃粘膜の保護
《中枢》
・体温のセットポイントを上げる
→ 体温を上げる
痛みのメカニズム
しかしこれだけは弱い痛みでしかありません。
発痛物質がプロスタグランジンを産生します。そして、このプロスタグランジンが知覚神経を過敏にします。
プロスタグランジンが過敏にした知覚神経に発痛物質がくっつくことによって強い痛みになります。(痛みが増強する)
発熱のメカニズム
通常、体内の温度は36℃~37℃に設定されています。
プロスタグランジンが産生される事によって体内の温度が38℃~39℃に設定されなおされます。
そうすると設定された温度を目指して身体が発熱するのです。
風邪をひいた時に発熱するのはウイルスや細菌がやっているのではなく、身体が防衛反応としておこなっているという事です。
また体温を上げる事によって免疫細胞が活性化されます。
まとめ
・成分名を見ただけで解熱鎮痛成分と分かるようにする事です!
ポイントはプロスタグランジンです!
随時、理解しやすいように図なども入れていきますので試験勉強に役立てていただければ幸いです。